フリーランスとして働いていると、支払いサイクルのズレで「先月の仕事の報酬がまだ入っていない」という状況は珍しくありません。
当月の経費や外注費の支払いは迫っているのに、売掛金の入金は翌月末——そんな状況でも次の仕事は受け続けなければならない、というプレッシャーを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フリーランス向けファクタリングサービスの中から、入金スピード・手数料・売掛先の条件がそれぞれ異なる3社を徹底比較し、今のあなたの状況に最適なサービスを迷わず選べるようになります。
- labol(ラボル)・ペイトナー・FREENANCEを徹底比較
- はじめての登録から入金までの流れ
- こんな状況なら使う価値あり・注意したい状況
labol・ペイトナー・FREENANCEを徹底比較
フリーランス向けファクタリングサービスは複数ありますが、手数料・入金スピード・売掛先の条件はサービスによって大きく異なります。
自分の状況に合わないサービスを選ぶと、「土日に申し込んだのに翌営業日まで入金されなかった」「個人事業主への請求書が対象外だった」といったミスマッチが起こります。
- ファクタリング3社の比較表
- labolの特徴と向いている人
- ペイトナーの特徴と向いている人
- FREENANCEの特徴と向いている人
ファクタリング3社の比較表
3社の最大の差異は「売掛先が個人でも使える(ペイトナーのみ対応)」と「24時間いつでも入金される(labolのみ対応)」の2点です。
まずは以下の比較表で全体像を把握してください。
| 項目 | labol | ペイトナー | FREENANCE |
|---|---|---|---|
| 手数料 | 一律10% | 一律10% | 3〜10%(与信スコアで変動) |
| 入金スピード | 最短30分 | 最短10分(平日10:00〜19:00) | 最短30分 |
| 24時間365日対応 | ✅ | ❌ | ❌ |
| 売掛先 | 法人のみ | 法人・個人間取引OK | 法人のみ |
| 最低利用額 | 1万円〜 | 1万円〜 | 1万円〜 |
| 初回上限 | 10〜20万円程度 | 30万円 | 上限なし |
| 2回目以降上限 | 与信スコアで増枠 | 最大300万円 | 上限なし |
| 必要書類 | 本人確認書類・請求書・エビデンス | 請求書・本人確認書類・入出金明細3ヶ月 | 本人確認書類・請求書 |
| 登録特典 | マネーフォワード3ヶ月無料 | なし | 初回手数料50%キャッシュバック(債権回収後に適用) |
| 損害賠償保険 | なし | なし | あんしん補償(無料付帯) |
| 累計申込件数 | 非公開 | 60万件超(2026年3月) | 非公開 |
| 運営会社 | 株式会社ラボル(東証プライム上場) | ペイトナー株式会社 | フリー株式会社(東証グロース上場) |
labolの特徴と向いている人
特徴・スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入金スピード | 最短30分(24時間365日・土日祝日対応) |
| 売掛先 | 法人のみ(個人間取引は対象外) |
| 必要書類 | 本人確認書類・請求書・取引のエビデンス(決算書・契約書不要) |
| 登録特典 | マネーフォワード クラウド確定申告3か月無料(通常月額1,280円) |
labol最大の強みは、セブン銀行との業務連携による24時間365日即時振込です。審査通過後は土日・深夜・祝日を問わずすぐに入金されます。
手続きはWeb完結で、決算書・入出金明細・契約書は不要です。開業直後や新規取引先の請求書でも申し込めます。
ただし、売掛先は法人に限定されており、個人事業主やフリーランスへの請求書は買取対象外です。
登録特典のマネーフォワード連携は、無料登録をするだけで自動適用されます。
こんな人に向いている
ペイトナーの特徴と向いている人
特徴・スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入金スピード | 最短10分(平日10:00〜19:00の営業時間内のみ) |
| 初回上限 | 30万円(2回目以降は最大300万円まで段階的に拡大) |
| 売掛先 | 法人・個人間取引OK(3社の中で唯一) |
| 必要書類 | 請求書・本人確認書類・入出金明細3か月分 |
ペイトナー最大の差別化ポイントは、個人間取引の請求書にも対応している点です。labol・FREENANCEが法人売掛先のみ対応しているのに対し、ペイトナーは個人事業主やフリーランスが売掛先の請求書でも買取申請が可能です。
フリーランス同士で仕事を発注し合うケースや、個人クライアントからの報酬を早期に現金化したい場合は、ペイトナーが唯一の選択肢になります。
なお、「最短10分」の入金は平日10:00〜19:00の営業時間内に限定されます。営業時間外に申請した場合は翌営業日の対応となります。
こんな人に向いている
FREENANCEの特徴と向いている人
特徴・スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 手数料 | 3〜10%(与信スコアで変動・継続利用で下がる可能性あり) |
| 初回上限 | 上限なし(初回から大口の請求書にも対応) |
| 損害賠償保険 | あんしん補償(口座開設だけで無料自動付帯) |
| 登録特典 | 初回手数料50%キャッシュバック(登録月の翌月末までに申込・債権回収後に自動適用) |
FREENANCEの最大の特徴は、口座開設するだけで損害賠償保険「あんしん補償」が無料で付帯する点です。
仕事上の事故や納品物の欠陥によるトラブルに備えられるため、ファクタリングとリスクカバーを同時に手に入れられます。
手数料は3〜10%で与信スコアに応じて変動します。利用実績を積むほど手数料が下がる可能性があるため、継続利用を前提にするなら長期的にコストを抑えやすいサービスです。初回利用でも上限制限はありません。
初回キャッシュバックの具体的な効果は以下の通りです。
| 請求書の金額 | 通常の手数料(10%の場合) | キャッシュバック額(50%) | 実質負担 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 1万円 | 5,000円 | 5,000円 |
| 30万円 | 3万円 | 1万5,000円 | 1万5,000円 |
| 50万円 | 5万円 | 2万5,000円 | 2万5,000円 |
審査が正午頃を過ぎると翌日入金になる場合があります。急ぎの場合は平日午前中の申し込みが確実です。
こんな人に向いている
はじめての登録から入金までの流れ
3サービスともオンライン完結・面談不要で、基本的な流れは共通しています。ただし、ペイトナーは登録手順に注意が必要な点があります。
- 各サービス共通の4ステップ
- ペイトナーの登録で注意すること
各サービス共通の4ステップ
- STEP1会員登録(本人確認書類の提出)
公式サイトでメールアドレス・パスワードを登録し、本人確認書類を提出します。スマートフォンで撮影した写真でも対応可能です。
- STEP2請求書のアップロード
取引先に送付済みの請求書をアップロードします。labol・FREENANCEは取引のエビデンス(発注書・契約書など)も合わせて提出します。
支払期日が近い請求書から優先して申し込むのがおすすめです。
- STEP3審査
審査時間の目安は、labol・FREENANCEが最短30分、ペイトナーが最短10分(平日10:00〜19:00)です。審査では売掛先の信用力が主に評価されるため、自身の経営状況や開業年数は審査結果に直接影響しにくい点が特徴です。
2回目以降は登録情報が引き継がれるため、初回より手続きがシンプルになります。
- STEP4指定口座への入金
審査通過後、指定した銀行口座に入金されます。labolは24時間365日即時振込のため土日・深夜でも対応可能です。
ペイトナーは平日営業時間内であれば最短10分、FREENANCEは最短30分で入金されます。
ペイトナーの登録で注意すること
ペイトナーはメールアドレス・パスワードの入力だけでは仮登録状態です。この状態ではファクタリングを申請できません。以下のステップで本会員登録まで完了させてください。
- STEP1仮登録
公式サイトでメールアドレス・パスワードを入力して仮登録します。
- STEP2本会員登録
事業者情報(氏名・住所・事業内容など)と入出金明細3か月分を登録します。ここまで完了して初めて本会員登録が完了します。
- STEP3請求書のアップロード・審査・入金
本会員登録完了後、支払期日70日以内の発行済み請求書をアップロードします。平日営業時間内(10:00〜19:00)であれば最短10分で審査・入金が完了します。
こんな状況なら使う価値あり・注意したい状況
ファクタリングは手数料10%前後のコストがかかるため、「どんな状況でも使うべき」というものではありません。
手数料を払っても使う価値がある場面と、逆に向いていない場面を把握しておくことで、コストを無駄にせず活用できます。
- ファクタリング使う価値がある状況
- 注意したい状況
ファクタリング使う価値がある状況
手数料10%を払っても資金化するメリットが生まれやすい場面は、主に以下の3つです。
当月の支払いに間に合わない場合
翌月末払いの大型案件を受注したが、当月の経費・外注費・ソフトウェア費用の支払いが迫っているケースが典型的な活用場面です。
手元資金が不足したまま支払いを遅延させると信用問題になりかねないため、手数料10%を払ってでも資金化する判断が合理的になります。
急な案件対応で先払いが必要な場合
急なプロジェクト対応でツール購入・外注費の先払いが必要になる場面でも有効です。機会損失を防ぐために即日資金を確保できるファクタリングの即金性が活きます。
支払いサイトが長い上場企業案件を受ける場合
支払いサイトが60〜90日と長い上場企業から仕事を受けることで単価を上げたい場合も、手数料10%を払ってでも早期資金化するメリットが生まれやすくなります。
高単価案件であれば手数料負担を差し引いても収支が改善するケースがあります。
注意したい状況
以下の状況でのファクタリング利用は、手数料負担だけが残るリスクがあります。
毎月定期的に使い続けている場合
毎月ファクタリングを利用すると、手数料分だけ実質的な収入が目減りし続けます。月収50万円の案件を毎月ファクタリングすると、年間60万円(手数料10%の場合)が手数料として消えていく計算になります。
慢性的な資金不足の根本的な解決策にはならないため、収入の安定化や支出の見直しと並行して考えることが重要です。
手元資金に余裕がある場合
緊急性のないタイミングや手元資金に余裕がある状態での利用は、手数料のムダになります。「念のため」という理由での申し込みは避け、「本当に今必要か」を判断してから申し込むのがおすすめです。
よくある質問
- Q審査に落ちることはありますか?
- A
審査に落ちる場合があります。ファクタリングの審査では主に「売掛先(請求先)の信用力」が評価されます。
そのため、自身の開業年数や経営状況よりも、請求先の企業規模・支払い実績・財務状況が審査結果に影響します。
上場企業や大手企業への請求書は通りやすく、設立間もない中小企業や個人への請求書は審査が厳しくなる傾向があります。
一度落ちた場合でも、別の請求書で再申し込むことは可能です。
- Q取引先にファクタリングの利用が知られることはありますか?
- A
3社ともに取引先へ通知されることはありません。
labol・ペイトナー・FREENANCEはいずれも2社間ファクタリングのため、取引先への連絡・電話・郵送は一切なく、利用していることが知られる心配はありません。
- Q複数のサービスを同時に使っても大丈夫ですか?
- A
同時に複数のサービスを利用することは可能です。
ただし、同じ請求書を複数のサービスに重複して申し込むことは契約違反になります。請求書ごとに申し込むサービスを分ける形であれば問題ありません。
たとえば、土日に急ぎの資金が必要な請求書はlabolで申し込み、個人クライアントへの請求書はペイトナーで申し込む、という使い分けも可能です。
- Q初めての取引先の請求書でも使えますか?
- A
初めての取引先の請求書でも申し込めます。3社ともに取引履歴がない新規取引先の請求書でも審査対象となります。
ただし、取引のエビデンス(発注書・契約書・メールのやり取りなど)の提出を求められる場合があるため、取引の証跡を残しておくことをおすすめします。
- Q開業直後でも利用できますか?
- A
開業直後でも利用できます。3社ともに決算書や確定申告書の提出は不要です。
審査の主な判断材料は売掛先の信用力であるため、開業1か月未満のフリーランスでも申し込み可能です。
- Q審査にかかる時間はどのくらいですか?
- A
サービスによって異なります。ペイトナーは平日10:00〜19:00の営業時間内であれば最短10分、labol・FREENANCEは最短30分が目安です。
ただしいずれも審査内容によって時間が前後する場合があります。
FREENANCEは審査が正午頃を過ぎると翌日入金になる可能性があるため、急ぎの場合は午前中の申し込みがおすすめです。
- Q手数料以外にかかる費用はありますか?
- A
labolは手数料(一律10%)のみで、振込手数料を含む追加費用は一切かかりません。
ペイトナーは手数料(一律10%)に加えて振込手数料250円が差し引かれます。
FREENANCEは与信スコアによって3〜10%の範囲で変動します。
いずれも月額費用・事務手数料はかかりません。
まとめ:自分に合うサービスを選んで登録しよう
フリーランス向けファクタリングの3サービスは、それぞれ明確な強みが異なります。どのサービスが向いているかは、以下の基準で判断するのがおすすめです。
- 土日・深夜・祝日に資金が必要になることがある人 → labol
- 売掛先が個人事業主・フリーランスである人 → ペイトナー
- 保険も一緒に整えたい人・初回コストを抑えたい人 → FREENANCE
今日から始めるなら、以下の手順で進めてください。
- 上の基準で自分に合うサービスを1つ選ぶ
- 公式サイトから無料登録する
- 手元にある請求書をアップロードして審査を申し込む
ペイトナーを選んだ場合は、仮登録で止まらず本会員登録まで一気に完了させることが重要です。本登録が完了していないと審査を申し込めません。
資金調達の手段を整えると同時に、日々のバックオフィス業務も効率化しておくと、フリーランスとしての基盤がより安定します。


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